忙しい人向けのまとめ
- 高温多湿の日本ではタオルは乾きにくい
- ハンドタオルは手拭いで代用
- 手拭いは乾きやすく雑菌が湧きにくいためニオイも発生しない
困ったニオイ
台所、洗面所、便所、水あるところにタオルあり。
通常、家の中にはいくつもタオルがかかっていることだろう。これらのタオルを毎日取り替えていても、梅雨の時期などタオルから嫌なニオイが漂ってきたりする。
あの生乾きのニオイが我慢ならない質のため、対策を考えた。
何が臭っている?
よく言われている通り雑菌が原因。湿った状態で放置されたタオルは雑菌にとって好ましい環境のため、雑菌が繁殖してしまい、嫌なニオイを発生させるというわけ。
とりわけモラクセラ菌と呼ばれる菌の排泄物が、あの生乾きのニオイの原因となるらしい。
臭わせないためにはどうする?
- タオルが湿った状態が続くこと
によって
- タオル上で雑菌が繁殖すること
がニオイの発生原因であることはわかった。
湿ったタオル上で雑菌の繁殖を抑える仕組みを考えるのは骨が折れそうなので、タオルを湿ったままにしない方策を考えるほうが簡単そうだ。
ニオイだけが問題なのか
ところで、ニオイだけが問題なのだろうか。
雑菌によって発生する悪臭は不快なので、これはなんとかしたい。
だがそれ以前に、それほど雑菌が繁殖しているタオルというのは衛生面で問題がないだろうか。
大抵の場合、手洗い後に水気を取るためにタオルを利用するのだ。手洗いは衛生を目的として行うのだから、仕上げのタオルが雑菌まみれでは本末転倒と言わざるを得ないだろう。
この高温多湿の東アジアの島国・日本においては由々しき問題だ。考えてみれば、タオルなどというカタカナネームのアイテムはどう考えたって日本古来の品ではないに決まっている。そも西洋の品だから日本に向いていないだけなのではないか。
タオルを湿らせない方策を考えていたらタオルを使わない方向に向かうとはなかなかのコペルニクス的転回だ。
先人の知恵に習う
考えてみれば、日本には手拭いという品が存在する。
Wikipedia によれば、手拭いは鎌倉時代頃から庶民にも普及し始めたとのことで、千年と言わないまでも八百年くらいは庶民に親しまれているわけだ。八百比丘尼もびっくり。
手拭いは見ての通り薄いので乾きが早いというのもあるが、端が縫われていないため水切れがよく、更に乾きやすい構造となっているらしい。
流石にこれだけ長く我が国で愛されてきただけあって、機能性もバッチリなのであった。
手を拭え
というわけで我が家では台所、洗面所、便所、手を洗う場所で手を拭いたいときは文字通り手拭いを利用している。
吸水性はタオルに比べると劣るが、手くらいであれば問題ない。そして実際よく乾く。
我が家の台所では時間帯によってかなり頻繁に手洗いと拭きが繰り返されるため、手拭いはかなりびしょびしょになることもある。しかも手拭いの交換は隔日。にも関わらず梅雨でも悪臭が発生することはない。基本的にすぐ乾くためだ。
デメリットはないのか
だからといって万能というわけではなく、前述の通り吸水性はタオルに比べてかなり劣る。風呂上がりの体を拭くには不足があるため入浴時は使用していない(別記事参照)。
また、乾燥機にかけるとかなりシワになる。以前は丁寧にアイロンがけをしていたが、子供が生まれてからはそこまで手間をかけていられなくなったため、シワになりにくい洗濯・乾燥方法を日々模索中だ。